カーナビ雑感

木村 敦子

車の運転はあまり苦にならない。高速道路での遠出や、初めての場所へいくこともさほど抵抗がない。以前はそんなとき道路地図が欠かせなかった。前もって出発地から目的地までの道順をたどり、この道がいい、あの道を通ろうと予定を立て走ってみる。あるとき地図を見て“この交差点で左折してこの道に入ろう”、と思って走っていたが交差点がない。何度もウロウロした挙句よく見回すとその道ははるか頭上にあった。高架になっていたのである。また、都市部の高速を走っていたら降りる予定のICがなかったことも(そのICは上りのみであることが後に判明した)あるし、地図ではあるはずの道路がないとか、ないはずの新しい道路がついているといったこともある。

パリでの発見 ――二度のフランス旅行を体験して――

木梨 由利

この夏、お盆休みを利用してイギリスとフランスに旅行した。とはいっても、往復に費やす時間を差し引けば、残りは4日と少々という駆け足旅行である。世界遺産であり日本人にも人気の高いモンサンミシェルは別として、かつて訪れた時以上のものを見られるだろうという期待は、正直なところ、あまりしていなかった。 しかし、大好きなロンドンの町で胸踊る思いがしたのは当然としても、フランスでも、かつての印象を覆すような思いがけない経験をした。その経験は、過去の事件をも改めて蘇らせ、ある大きな感慨に導いてくれた。

新刊紹介「英語学習のDO'S, DON'T'S, & MAYBE'S」(時鐘舎)

大場 昌也

私の新刊「英語学習のDO’S, DON’T’S, & MAYBE’S」が北國新聞社出版局(時鐘舎)から出た。われわれ日本人が英語を学習するときに「したほうが良いこと(DO’S)」,「しないほうが良いこと(DON’T’S)」、「多分したほうが良いこと(MAYBE’S)」を外国語学習理論をおさえた上でエッセイ風にまとめた。ここではその内容を簡単に紹介したいと思う。

コンボイ

中西 茂行

二十代の頃だったと思う。テレビ番組である格闘家が「自分のために死んでくれ、と言ったら自分と行動を共にしてくれる人が5人はいますね」という風なことを言っていたのを覚えている。人数は、5人が7人だったかも知れない。多分、私が今もこのことを覚えているのは、他人との関係をこのような枠組みで想定する事が当時の自分にはあり得なかったからだと思う。その誠実そうな格闘家の確信に満ちた姿は、その輪郭が残像として今も残っている。若き日に、虚無的な感情や人間不信に陥ることがあるとするならば、人並みに私もそのような思いを胸に宿していたかも知れない。

タンザニアを訪れて

前川 浩子

毎年,ゴールデンウィークは国際学会に参加することが多く,日本にいないことが多いのだが,今年は友人に会うため,そして調査をするためにアフリカ・タンザニアに行くことにした。

「行こう!」と決めたのが3月の中旬くらい。すでに出発まで1ヶ月弱しかない。しかも,昨年の8月にパスポートの期限が切れていた。まずはパスポートを取得するところから始めて,パスポートが発行されると今度はすぐにビザの申請をしなくてはいけない。今までビザの必要がない国ばかりに行っていたので,これも始めての経験だった。東京にあるタンザニア大使館に”とんちんかん”な問い合わせをしながらも,なんとかビザも間に合った! そうそう,並行して航空券も探した。今は,インターネットのみ(実際の店舗を持たずに)でツアーや航空券を販売する会社が増えているので,それらのいくつかに見積もりを出してもらい,一番価格の安いところに決める。タンザニアへの行き方だが,日本からの直行便はないので,ヨーロッパ経由か中東経由になる。ヨーロッパ経由はやはり航空券が高くなるので,迷わず中東経由にする。中東経由の場合は,アラブ首長国連邦の航空会社であるエミレーツ航空か,カタールにある航空会社のカタール航空の2つから選ぶことになる。今回,私は友人のアドバイスに従ってカタール航空で行くことにした。

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