カナダでの印象

カナダでの印象

河邉 賢

カナダのバンクーバー空港について、空港に入り口で待機しているときに感じた印象は、世界中から人が集まってきていることでした。アジア系の人はもちろん、スペイン系、アラブ系など、成田空港とはまた違った雰囲気がありました。世界中から人が集まり生活しているので、それら複数の文化や習慣が受け入れられています。それらのことをmulti-culture (多数の文化)が形成されている。実際にバンクーバーシティに滞在している際にたくさんの日本人や、韓国人、中国人などがおり、観光客向けにその国の料理店などもたくさんありました。

カナダでの移動の際に車やタクシーを利用したのですが、日本とは違い左ハンドル、右走行でした。そのことは前から知っていたのですが、ヴィクトリア市でホストファミリーが迎えにいて車に乗るときに早速左側に乗ってしまうところでした。カナダでは、日本車のほうがたくさん走っていました。コンパクトカーや軽自動車はほとんどなく、少し昔のセダンタイプやワゴン、ハッチバックなどの車が多く走っていて、日本とカナダの意外なつながりを感じました。ホストファミリーの人に日本車が多く走っていることを話したら、日本車は燃費がよく寿命が長いと言っていました。実際に、ホストファミリーが使っている二つのうち一つが、日本車でしかも二十年近くも前に生産されていたものでした。駐車場に車を駐車するときは、ほとんどの車がたいてい頭から突っ込んで止めていました。この国にはバックで車を止める習慣がないみたいです。

自転車はよく見かけたのですがどの人もヘルメットを被っており車道を走っていることがほとんどでした。曲がるときも手で合図を出しわき道などに入っていきました。ヘルメットをしていないといくらか罰金を取られるそうです。普段僕が乗っているママチャリなどはほとんどなく、ほとんどの人がマウンテンバイクなどに乗っていました。

カナダでは、ホームステイだったのでホストマザーが毎回作ってくれました。カナダには、これといったカナダ料理がないのでメキシコ料理やパスタ、日本食も作ってくれました。食事の量は普通だったのですが、ジュースや牛乳などの飲み物はものすごく大きかった。僕たちが飲んでいたリンゴジュースはたぶんファミリーサイズだと思うのですが、3.5リットル、牛乳 4リットル、バニラアイス1.89 リットルという大きさで驚きました。ショッピングセンターに一緒に行ったときに、日本では2リットルが一番大きいジュースのサイズだと言ったら、カナダではマクドナルドでジュースのLサイズは2リットル入りだと言ったので、唖然としました。

カナダでの公用語は、英語とフランス語の二つで大抵の商品にその二つの言葉で書かれています。モントリオールではフランス語が主に話されていて、英語はほとんど話す人はいないそうです。

夜は、部屋でテレビを見ることが多かったのですが、テレビのチャンネルが100近くあり、ホームステイ先では約80チャンネルが見ることができました。アイスホッケーやバスケットボールなどはほぼ毎日放送していました。ちょうどその時期はWBCの時期だったので野球も見ることができ、また日本のアニメも英語に吹き替えされて放送していました。

休日はほとんどの人が、昼が過ぎたら活動し始めるので、それに合わせて店も午前中はコンビに以外は閉まっており、午後になってやっと店を開き始めました。

学校が終わった後や、休日にはよくビーチに出かけたのですが、ペットを連れている人がよくいてほとんどが放し飼いの状態でした。しかししっかりとしつけがしてあるので飼い主の言うことをしっかりきいていました。

カナダでの生活は長いようで短かったのですが、自分の中ではとてつもなくよい経験になりました。

ヴィクトリアで得たもの

ヴィクトリアで得たもの

椋田 有里加

ヴィクトリアは、とても素敵なところです。近くに海があり、朝はかもめの鳴き声が聞こえます。私のホームステイ先の近くには教会が建っていて、日曜の朝はそこから綺麗な鐘の音も響いてきて、それだけで気持ち良い朝が始まりました。

私は、ここで色々なものを体験し、得ることが出来ました。一つ目は、当初の目的であった英語力の向上です。カナダに行く前までは、自分の英語が相手に通じるかどうか少し不安でしたが、実際に地元の人たちと会話をしてみると、全てではありませんがだいたいの意味はすぐに理解することが出来ました。それがとても嬉しく、私はもっと英語を話したい、英語を聞きたいと思うようになりました。以前はALTと会話をするのにも堂々と出来なかった私ですが、そんな毎日の積み重ねのおかげで、自分の力に自信が持てるようになりました。ホストマザーやカモーソンカレッジの学生にも英語が上手いと誉め言葉をいただき、その時に「もっと自分を信じて良いのだな」と思えたのです。

二つ目は、ホストマザーとの出会いです。私のホストマザーであるジョアンヌは、私のホームステイ生活をとても楽しいものにしてくれました。ヴィクトリアに到着したその日に、私たちはそれぞれのホストファミリーに会いましたが、その時に初めてジョアンヌと対面した私は、彼女に対して優しそうな印象を持ちました。彼女はいつも面白いことを言っては、私を笑わせてくれました。また、私が理解出来なかった箇所を易しく噛み砕いて説明してくれ、また私が一度で聞き取れなかった時も嫌な顔一つもせずに丁寧に繰り返してくれました。私たちは、不思議に思うほどに急速に仲良くなりました。彼女のおかげで、私はヴィクトリアで沢山の思い出を作ることができました。気配りの上手な彼女のおかげでゆったりと時間を過ごすことが出来ました。ホームステイの期間が二週間では足りないと感じたほどです。

三つ目は、海外での長期滞在ということです。研修に行く前から少しカナダについて調べたりはしていましたが、それでも知らないことは沢山ありました。文化についてはいくらでも調べることは出来ますが、生活の細かい風景までは実際に対面してみないと知ることが出来ません。例えば、それは税金の高さや種類の多さ、入り口と出口が別れている建物があること、など、常に驚きの連続でした。こんなにも沢山のことを経験出来たのは、ホームステイで一般市民のように生活する機会があったからだと考えています。他にも知識としては知ってはいたけれど、体験してみると不思議な気持ちになることがよくありました。カナダの人々はとても気さくで、店員が話し掛けてくることもありましたが、普通に道を歩いていて、目が合うと軽く挨拶をしてくれる人が中にはいて、人と接するのがこんなにも嬉しいものなのかと感じました。

カナダでの19日間、大変なこともありましたが、それ以上に貴重なものを手にすることが出来ました。漠然とですが、自分自身が成長出来たような気もします。もしも機会があるならば、私はまたヴィクトリアに訪れたいと思っています。

無名のバスケットボールプレイヤー

無名のバスケットボールプレイヤー

松田 祐華

ホームスティを始めてから一週間ちょっと、私はホストファミリーであるエイドリアンの息子のザクと一緒にオークベイスポーツセンターへ行く事になった。私は日本から水着を持ってきていないと話すと、彼の奥さんのルーシーが私に水着を貸してくれた。途中でザクの友達を拾い、私達はスポーツセンターへ向かった。夜なので外が暗かったが、ライトアップされた建物はとても綺麗だと思った。

私達はプールだけを利用するので、真っ直ぐ更衣室に向かおうとしたらザクの友達が25セント硬貨を私に差し出した。何に使うのかと聞くと彼は「ロッカーにはお金が必要だから」と教えてくれた。実は入場料を払うとき私はサイフを忘れてきてしまったのだ。その場はエイドリアンに立て替えてもらったが、その事を彼は覚えていた。10歳年下にも関わらずしっかりした子供だと思った。いよいよ更衣室に入ると私は初めてカナダの空港に降り立った時トイレの扉の足元が見えるのと同じ衝撃を受けた。

全員、更衣室の中を土足で歩いていたのだ。日本と違い室内を靴で歩く習慣を持つ彼らは当たり前であるが、日本人である私は「汚い」と思わずにはいられなかった。ついでにロッカーに必要なコインは50セントだった。

プールに行くと、彼らは既に水上バスケを楽しんでいた。ここの施設にはジャグジーと2つのプールがあり、最も大きなプールサイドには滑り台等遊具が揃えられていて、奥にはウォータースライダーも置いてあった。一人でいるのもつまらないと私は彼らと混じって遊んだ。身長も高くなく、童顔の日本人なので周りからは何の違和感も無かったであろうと思いたい。ある時、ボールが遠くに飛んでしまい一人の男性の近くに落ちた。渡してもらおうとザクが近くに行くとその男性はボールを拾い上げいきなり片手で3Pシュートを決めてしまった。私達3人は突然の行動にあっけにとられた。

そしてゴールをきめた男性は私達の近くにやってきて、英語でなんだか話しているうちに仲間に加わってしまった。その後は係員に終了時間を告げられる迄、2対2でひたすらゲームをしていた。

着替えて入口に戻ると、彼らは飲み物を飲んでいた。私は使わなかった25セント硬貨をザクの友達に「サンキュー」とつけ加えて返した。最後に泳いだのは一昨年の夏だったので体力の無い私の体はクタクタだ。帰り際に一緒にゲームをした男性について二人に尋ねると、どちらも知らないと言われた。お金をかしてくれたり子供の遊びに加わったりとカナダは随分フレンドリーな国だ。そもそも明日仕事があるエイドリアンも進んで私達を此処へ連れきたり、公共施設に充実した遊び道具が用意されているあたり、カナダは子供にしい国だと思う。日本の教育方針はこれから個性を伸ばすために動くといわれるが、その前に個性を伸ばせる土台を作れる場所をもっと用意すべきだと感じた。

馴染むということ

馴染むということ

前田 晃

私は日本文学科の学生であり、国際文化学科である他の学生たちと比べると英語の能力が低い。一週間あたりの英語講習の時間数は国際科の学生の四分の一以下である。…というのは言い訳にはならないのだが、ともかく日本で生活していて英語に触れる機会がほとんど無かった。故に英語も中高で習ったいい加減な文法とわずかな語彙で乗り切るより他無く、かなりの苦戦を強いられることが予想されていた。

それでもなんとか乗り切ることができたのは、どうせ聞き取れないのだから受身になっていてもしょうがないと開き直る姿勢であったように思う。ともかくこちらから分かる語彙で、複雑な表現を聞かされるような質問をしないことを心がけた。はっきり言ってしまえば、イエスかノー、あっちかこっちかという答え方しかさせないような強引なやり方での会話である。これが幸を奏したか、行き違いによりトラブルなどは、あまり起きなかった。

欧米の文化には「察する」というコミュニケーションが存在せず、お互いに意思表示を求め合うようなコミュニケーションが多い。そうであるから、言葉での意思表示が無ければ何も望んでないのだとみなされるような場面が幾つかあった。私にはそんなことは無かったのだが、私より語彙も文法知識も達者な筈の国際科の学生であっても、積極性の無い、相手に「察する」ことを委ねるような学生は、不本意な行き違いを多く起こしていた。

どれだけ英語の知識が蓄えられようと、同時に意思表示を重んじる欧米文化を知らなければ、到底それは使えるものにはなるまい。同様に、日本語を勉強した欧米人でも、日本流の「察する」コミュニケーションができなければ日本での生活では行き違いが起きうるだろう。面倒なことだが、実際に現地で使える外国語を勉強するなら、その国の言葉と同時に文化も知らなければなならない場合があるようだ。特に日本語圏と英語圏のように、気質の異なるところでは。こればかりは習えるものではない。

そういった意味では、多少の費用がかかったとしても、現地に留学して勉強するというのは非常に良い学習法だと言える。嫌でも現地の文化を受容しなければ充実した生活を送れまいからだ。英語は習うより慣れろという簡単な言い方があるが、その根本には、異文化に対する順応を強いるという難題が潜んでいる。

こんなことは語学学習者のための参考書などを紐解いてみれば、似たようなことが沢山書かれているであろう。習うより慣れろと。留学しろと。それでも実地でそれを体験できたということを貴重な体験としてここに記録しておきたい。

最後に。滞在中、酒を飲む機会があった際に感じた事が一つある。酒を飲んでいるときの方が、言いたいことがスラスラ相手に伝わるのだ。日本人には完璧主義気質が多く、私もその一人である。それが酒に酔ったことによる緊張の弛緩により、「文法は気にしなくていいから、言いたいことが伝わればいいや」という風に無意識に開き直ることができたため可能になったことであろう。リラックスした状態で考え、話すということも、外国語習得のための重要なポイントなのではないだろうか。

カナダでのホームステイ

カナダでのホームステイ

茨 信彦

今回の春季カナダ研修で、僕自身海外に行くことは初めてのことでした。また、ホームステイをするということだったので、初めはとても不安でしたが、ホストファミリーの人達がとても親しみやすかったので、その不安も少しずつ無くなっていきました。その中でたくさんの会話をしました。上手く聞き取れなかったり、言えなかったりもしましたが、コミュニケーションは取れていたと思います。会話をしていく中で、家族のことについてたくさん聞かれることが多く感じたのと、自分の家族のことをすごく真剣に話してくれました。そういうところは日本人と違うところだと思いました。大人の人と会話をすることはそれほど苦労しませんでしたが、子供との会話はとても困難でした。まず、とても早口な上に一つ一つの単語がとても聞き取れませんでした。おそらく僕たちが日頃耳にしている英語の発音が、良すぎるからだと思います。だから、子供たちとはなんとかコミュニケーションはとってはいまいたが、会話というほどのものはできませんでした。それでも、徐々に子供たちとも打ち解けていけたので、人とコミュニケーションをとる上で会話をしないよりはする方がいいが、少しの会話だけでも、人と上手に関わっていけるのではないかと思うようになりました。それから僕は、外国人と接することの不安やためらいというものが少し無くなったような気がします。

英語を聞くということに初めは、すごく疲れてはいましたが、毎日のように英語を聞き、英語を話していると初めに感じていたほど疲れてはこなくなっていきました。テレビを見るにしても全てが英語だったけれど見ていました。ニュースなどは何を言っているのか分からなかったけれど、アニメなどは少しだけど理解できました。少しずつだけど、英語を聞けるようになってきているという実感がありました。僕にとって英語を聞くことは楽なことではないが、毎日のように英語を聞いて話す、このことはすごく大事なことだと改めて感じました。これはすべての言語に言えることだと思います。

生活をしていくなかで日本人の生活スタイルとの違いというものもいくつかありました。例えば、お風呂の入り方や食事の取り方が違いました。椅子に座って食事をとる時もあれば、ソファーに座って食事をとる時もありました。他にも細かなところもありましてが、その点に関して日本はとても厳しく感じました。お風呂は湯船に浸かるどころかお湯を溜めるほどお風呂が大きくありませんでした。他にカナダ人の休日の過ごし方は、昼近くまで寝て、家族で一日をゆっくり過ごすそうです。浜辺ではサイクリングをしている人やジョギングをしている人が、日本では考えられないくらいの人がいたのには驚きました。カナダという国は、歴史が浅く伝統料理といったものを食べることができませんでした。しかし、日本のようにヘルシーなものではありませんでした。すべてにおいて量は多かったので食事の時は食べきるのに苦労しました。それなのに子供の食べる量は少なめでした。カナダ研修をとして、異文化間交流という面でこれからも関わっていきたいと思いました。