ヴィクトリアで得たもの

椋田 有里加

 ヴィクトリアは、とても素敵なところです。近くに海があり、朝はかもめの鳴き声が聞こえます。私のホームステイ先の近くには教会が建っていて、日曜の朝はそこから綺麗な鐘の音も響いてきて、それだけで気持ち良い朝が始まりました。

 私は、ここで色々なものを体験し、得ることが出来ました。一つ目は、当初の目的であった英語力の向上です。カナダに行く前までは、自分の英語が相手に通じるかどうか少し不安でしたが、実際に地元の人たちと会話をしてみると、全てではありませんがだいたいの意味はすぐに理解することが出来ました。それがとても嬉しく、私はもっと英語を話したい、英語を聞きたいと思うようになりました。以前はALTと会話をするのにも堂々と出来なかった私ですが、そんな毎日の積み重ねのおかげで、自分の力に自信が持てるようになりました。ホストマザーやカモーソンカレッジの学生にも英語が上手いと誉め言葉をいただき、その時に「もっと自分を信じて良いのだな」と思えたのです。

 二つ目は、ホストマザーとの出会いです。私のホストマザーであるジョアンヌは、私のホームステイ生活をとても楽しいものにしてくれました。ヴィクトリアに到着したその日に、私たちはそれぞれのホストファミリーに会いましたが、その時に初めてジョアンヌと対面した私は、彼女に対して優しそうな印象を持ちました。彼女はいつも面白いことを言っては、私を笑わせてくれました。また、私が理解出来なかった箇所を易しく噛み砕いて説明してくれ、また私が一度で聞き取れなかった時も嫌な顔一つもせずに丁寧に繰り返してくれました。私たちは、不思議に思うほどに急速に仲良くなりました。彼女のおかげで、私はヴィクトリアで沢山の思い出を作ることができました。気配りの上手な彼女のおかげでゆったりと時間を過ごすことが出来ました。ホームステイの期間が二週間では足りないと感じたほどです。

 三つ目は、海外での長期滞在ということです。研修に行く前から少しカナダについて調べたりはしていましたが、それでも知らないことは沢山ありました。文化についてはいくらでも調べることは出来ますが、生活の細かい風景までは実際に対面してみないと知ることが出来ません。例えば、それは税金の高さや種類の多さ、入り口と出口が別れている建物があること、など、常に驚きの連続でした。こんなにも沢山のことを経験出来たのは、ホームステイで一般市民のように生活する機会があったからだと考えています。他にも知識としては知ってはいたけれど、体験してみると不思議な気持ちになることがよくありました。カナダの人々はとても気さくで、店員が話し掛けてくることもありましたが、普通に道を歩いていて、目が合うと軽く挨拶をしてくれる人が中にはいて、人と接するのがこんなにも嬉しいものなのかと感じました。

 カナダでの19日間、大変なこともありましたが、それ以上に貴重なものを手にすることが出来ました。漠然とですが、自分自身が成長出来たような気もします。もしも機会があるならば、私はまたヴィクトリアに訪れたいと思っています。

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