最もきれいな英語って

小原 金平

 高校生の皆さん、もっともきれいな英単語は何でしょう? 昨年ブリティッシュカウンシル(British Council)が非英語圏の102カ国、合計4万2千人の人々に「あなたにとって最も美しい英語は何ですか?」と尋ねて調査し、その結果のトップ70位を発表しました。
 それによると、トップテンはmother, passion, smile, love, eternity, fantastic, destiny, freedom, liberty, tranquilityでした。最後のtranquilityは難しい語ですが、「静かさ」と言う意味で芭蕉のセミを連想します。その他、主なものとしては、 peace(11位)、 serendipity(24位)、pumpkin(40位)、lollipop(42位)、bumblebee (44位)、peekaboo(48位)、kangaroo(50位)、whoops(56位)、oi(61位)、hodgepodge(64位)、fuselage(67位)、hen-night(70位)だったそうです。意外な結果だという印象ですが、擬音語・擬態語が多いのも特徴です。音そのものがおもしろいのでしょう。この関連では、他にもhippopotamus(52位)、 flip-flop(59位)などが出ています。ところで、61位のoiって何でしょう。イギリス英語で怒って相手の注意を引く時に用いる「おい」という意味です。日本語に似ていますが、日本語とは直接の関係はなく、偶然の一致のようです。70位のhen-nightも変な感じがしますが、金沢弁ではありませんので念のため。意味のわからない語は調べて楽しんでください。

 ほとんどが名詞であるのも特徴的です。何故でしょうか。そして、語そのものよりも、その語が表わす内容が好きだから選んだ、という人も多いでしょう。そういう意味では必ずしもその英単語が好きだからとは言えません。例えば、<愛>という概念を大切にしている人が、それを英語にしてloveと答えた可能性もあるでしょう。

 さて、同じ調査を英語圏の人たちを対象にしたらどういう結果になるでしょうか。1980年にイギリスの新聞が実施した調査によれば、トップに来たのはmelody、velvet、gossamer、crystal、autumnだったそうです。いずれもきれいな響きのする言葉ですね。m、 l、r、nなどの音が好まれ、fは嫌われるそうです。そのせいか、fatherは70位にも入っていません。

 高校生の皆さん、あなたの好きな英語の単語は何ですか?

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