英語の達人になる道

新村 知子

hspace="5" vspace="2" width="159" height="176"> 「英語って、どうやったら、できるようになるの?」という質問をよくされます。毎日見かける新聞、雑誌、インターネットの広告には、「このCDを聞くだけで英語がペラペラになる!」「ネイティブも驚く英語力がつく教材!」「英語ができる道は、これだった!」のようなセンセーショナルなコピーがあふれています。

 では、「○○をやれば、英語ができるようになる」という一本の道はあるのでしょうか?これを語学で考えると、ちょっと分かりにくいですけれど、誰にでも分かりやすい、野球の例で考えてみましょう。

 「どうやったら、プロの野球選手になれるの?」
この質問の答が一つでないことは、誰にでも想像がつくと思います。一流の選手たちの誰を考えてみても、ランニング、ストレッチング、筋肉トレーニング、素振り、キャッチボール、バッティング、守備練習などの基礎練習を小さいころから毎日しています。これらの基礎練習に加えて、練習試合をし、公式試合をし、その中で勝ったり、負けたりし、そのたびに自分や相手チームを研究し・・・ということを数限りなく繰り返して、初めて野球の達人になることができるのですよね。

 言葉も同じことです。あるCDを聞いたから、ある本を読んだから、英語で日記を書いたから・・・どれも役には立つけれど、それだけで英語をオールラウンドに使えるようにはなりません。野球の試合で活躍するために、上記のような練習や試合が必要なように、英語の学習にも、文法・語彙の強化、リスニングのトレーニング、さまざまな読み物を読むこと、ライティング練習、翻訳、英語でのプレゼンテーション、日本人の友達と英語で話してみること、実際に外国人と話してみること、外国に行って英語を使ってみることなど、何種類もの活動を組み合わせて、それで試行錯誤しながら、失敗しながら、力を伸ばしていくという形が普通です。もちろん、このトレーニングの仕方に、個人によって得意不得意がありますから、達成できる英語力にもその個性が出ることになります。

 また、言葉は道具ですから、言葉(文法・語彙・音声など)について説明を聞いたり、研究したりすることは、役に立つけれども、それだけでは、使える力にはなりません。野球についての本を読んだだけでは、野球がうまくならないのと同じでしょう。

 そして、うまくなりたい人は、毎日やること。やらなかったら、その分だけ力が衰えるのは、スポーツも語学も同じです。基礎トレーニングだけでも毎日やりましょう。

 トレーニングでは、細かな技術の練習と、全体の流れを取り入れた練習、それに実践練習を組み合わせて行うことが効果的です。例えば、リスニングなら、細かく何度も繰り返して音声や単語を聞き取る練習、全体を聞いてポイントを聞き取る練習、そして実際に話し手のメッセージを聞いてそれに反応するトレーニングなどを組み合わせることが有効でしょう。野球も似ているかもしれませんね。

 そして何よりも、楽しんでやること。自分の学習スタイルを見つけること。テストのためだけに勉強したことは、テストがすんだら忘れてしまいます。楽しめないことは、継続できないのです。実際、野球がきらいなのに、毎日そのトレーニングをしている人はいませんから、うまくなる人もいませんよね。

 生徒、学生のみなさんには、試験のために勉強している人が多いかもしれません。でも、結局使える英語を学んだ人が、入学試験、定期試験、資格試験でも高得点をあげることができているのです。なぜなら、今の時代は、これらの試験全体がコミュニケーション能力重視になってきているからです。

 現代は、就職後も職場で生き残るためにTOEICの点数アップが求められる時代。英語が使えないと仕事が難しいボーダーレスの時代になってきています。ぜひ皆さん、周りの先生や教材を利用して、自分が楽しんで英語を学べるスタイルを見つけてください。Japanese
Englishでも全然かまいません。やったらやっただけ、英語の力は自分のものになります。その育てた英語力で、アジアや欧米やその他さまざまな国から来た人たちと話をしてみてください。自分の世界が大きくなって、自分の視野と可能性がどんどん広がっていきますよ。

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