会話に金言を混ぜてみよう

リック・ブローダウェイ (訳: 水井 雅子)

 
会話を面白くするには、金言を挟み込んでみるのも一つの方法ですね。まるで切手や貝殻を集めるように金言を集めるのが好きな人もいて、そういう人たちは長
年かけて、じっくりと自分のコレクションを増やしていきます。当然ながら格言・金言は覚えなければならないけれど、一旦自分のものにしてしまえば、それを
使うのにぴったりの時を待ち構えていて、機が熟したときにその智慧の真珠を取り出して皆に見せる、というのも楽しいじゃないですか。

 
私の生まれ故郷のアメリカでは、膨大な金言辞典のうちの一冊が、ベンジャミン・フランクリンが書いた(1732年から1757年まで毎年印刷されていた)
『貧しきリチャードの暦』と呼ばれた本です。フランクリンの要を得た警句の多くが、殆どのアメリカ人にとって普通に使う言葉となっています。ここのその有
名な金言のいくつかを紹介しましょう。

  • God helps them that help themselves
    神は自ら助ける者を助く。
  • Necessity never made a good bargain
    急いで良い取引ができたことはない。
  • Experience keeps a dear school, yet fools will learn in no other.
    経験は得がたい教えとなるが、馬鹿は何も学ばない。
  • Little strokes fell great oaks.
    小さな打撃は偉大な樫の木をも倒す。(点滴石を穿つ)
  • Never leave that till to-morrow which you can do to-day.
    今日できることを明日に延ばすな。
  • Snug as a bug in a rug.
    居心地良くぬくぬくと納まる。

 
シェークスピアは、英語にある金言の、もう一つの宝庫です。特に『ハムレット』の第三場、第一幕に出てくるやり取りには、豊かな警句が溢れています。これはポロニウスが息子のレアティーズに話している言葉です。

  • Give every man thine ear, but few thy voice.
    誰に対しても良く耳を働かせろ。ただし、お前の声は聞かせるな。
  • The apparel oft proclaims the man.
    服装は往々にしてその男の正体を暴露するものだ。
  • Neither a borrower, nor a lender be.
    借り手にも貸し手にもなりなさんな。
  • This above all: to thine own self be true.
    これだけは言っておく。自分自身にだけは正直であれ。

 
少しは格言を覚えてみてもいいよね。今から始める気なら、ここにリンクすると便利ですよ。でも一言、警告しておこうかな。覚えるのは良いけど、「何事も、ほどほどが良い」という金言を忘れないで(これって人生の殆どのことがそうだから)。

英語では
Commonly-used Proverbs―格言についての面白いクイズやパズル付き。
English Proverbs and Proverb Humor―格言を、「伝統」「逆」「反シリコン」「新」の種類に分けてある。(注:この「反シリコン」というのは、コンピュータやITに関連してそれまでの諺に新しい意味をつけた場合の諺です。例えば「千里の道も一歩から」というこれまでの諺を「世界の旅も一クリックで」というような場合ですね)
日本語では
『英語のことわざ教訓辞典』−意味の分類から諺をまとめてある。
Proverb of this Month (今月の格言)―ミッチー・小林の個人的なホームページ。英語で簡単な説明をつけた日本語の翻訳付きの格言が出ている。

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