2006 ASIA FORUM in ISHIKAWA

国際文化学科3年 小堀 喜信

各国の参加者と共に
各国の参加者と共に。
(左から3人目が筆者)

本フォーラムの主催者などについて

 このフォーラムは日本航空の『JALスカラシッププログラム』に組み込まれているものです。1975年から「アジアと日本の友好」をテーマにアジア・オセアニアの大学生を毎夏日本に招き、日本理解と領内の相互理解の促進を通じて、将来のコミュニティーの核となる人材の育成を図るのが目的で創設されました。そして30年にわたりやる気のある大学生たちの学びと交流、そして議論の場として提供され続けているものでもあります。

テーマについて

 「真に豊かな社会とは―共に生き、共に考え、アジア・オセアニアの未来を拓くために」
 プログラムのテーマであるこれについて、実現に向けて様々な活動をしておられる方々のプレゼンテーションを交え、グループに分かれて討議(何が豊かなのか? 豊かな社会にするには何が必要か? 何をすると社会が豊かになるのか? など)すると共に、相互理解を深めます。

フォーラムを通して学んだ事など

 このフォーラムを通して、まずアジアの発展途上国の人々から見た日本の目線はかなり厳しいものだと思いました。なぜなら、私たちが日頃使っている割り箸は自然に生えている木を伐採して加工されているからです。それが原因で、土砂崩れが頻繁に発生し、死者が増えているというのが現実でした。またある人は、24時間店が開いているのがすごいと言っていました。私たちは日頃当たり前なものだと思っているので、その有難みには全く気づきませんでした。また、中国の人は日本に頼まれて農作物を作ったのに、日本に買い取ってもらえなかったり、また一生懸命に作ったものを売れないからと廃棄されたりするのが納得いかないという意見もありました。ジャスコへ他国の留学生を連れて行ったときには、食べ物の品の種類の豊富さに仰天していました。
 このことを踏まえて考えると、我々日本人は如何に贅沢な生活を送っているのだろうかと思いました。また、我々は周りの国の事を知らずに快適さばかりを追及し続けているが、実は他国(とりわけ発展途上国)には多大な被害・迷惑を被っているのがわかりました。
 ゲストとして来ておられた方々のプレゼンテーションからも、様々な事を考えさせられました。フォーラム参加前は

『貧しい国⇒お金が無い国⇒よってかわいそう。幸せではない』
『豊かな国⇒お金持ちが沢山いる⇒よって幸せ』

 という考え方を持っていたのですが、実はこの考え方は間違っていました。

『豊かな国⇒お金は確かにある⇒精神的な貧しさがある』
『貧しい国⇒お金がない⇒だけど精神的に満足。幸せ』

 この方程式が成り立つことを教えられました。
 基調講演では、山本一力氏が次のようなメッセージを下さいました。
『人は一旦便利なものを手に入れてしまうと、それに満足せずどんどん便利なものにしようと改良をしてしまう。また、人は周り(時代の流れ)などに追われすぎている。生きる目的などが失われている事に注意しなくてはならない。そして、便利さに頼ってしまうと、人と人との繋がりを忘れてしまう』
 今回のフォーラムではいろいろな角度から、このテーマに向けての答えを模索していたのですが、やはり難しい問題です。フォーラム最終日には、これからのこのテーマに突き進む生き方を皆で考えたりもしました。とても有意義なフォーラムとなりました。

グループ討議の準備 グループ討議
グループディスカッションの資料作り。 実際のグループディスカッション。学生同士で議論する。

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