オーストラリアの語学研修を終えて

国際文化学科 岡野定孝裕

  僕は、去年4月に国際文化学科に入学してから、この2年間外国人とコミュニケーションをとった経験が少なく、リスニングもあまり得意ではありませんでした。外国に行ってコミュニケーションをとるなんてとても考えられませんでした。

 今年5月、夏にオーストラリア研修があるということを知り、これは自分を試すチャンスかもしれないと思い、また、春にカナダの研修に行ってきた友達にも研修へ行くように勧められ、この研修に申し込みをしました。

 申し込みをした後、研修の約2週間を最大限に楽しみ、その中でまた1から英語を学ぼうと決心しました。ただ1つ消えなかった不安は、コミュニケーションができなくて、英語への興味が薄れていったらどうしようという不安でした。この不安を払拭してくれたのが、僕のホストマザーのBarbaraさんでした。これについての話は後ほど。

 研修に行くことになり、僕が準備した重要なものをいくつか挙げてみます。ポケットに入るぐらいの小さなノート(これはかなり重宝。英語が聞き取れず、自分のいいたいことがうまく伝わっていなかった場合に、このノートをよく使った)、日常生活でよく使う会話表現を自分でまとめたノート、目覚し時計(遅刻しないために)、常備薬、ホストファミリーへの贈り物(僕は日本の風呂敷をあげた)、金沢について英語で書かれた本(会話のネタ)、家族の写真(これも話のネタ)などです。僕のホストファミリーは、50代のおばあさん一人ということがあらかじめ分かっていたので、いっぱい話すことになるだろうから、沈黙は大敵だという見当がつきました。だから、家族の写真と金沢についての本を持っていったことは本当に正解でした。
 僕は、必要な日用品はある程度持っていったので、全然困らなかったのですが、唯一自分が必要だと思ったのが日本の緑茶です。オーストラリアにも緑茶がありましたけど、あまりおいしくありませんでした。僕は、引率の槻木先生が日本から緑茶を持ってきていたので、何回も先生のホテルの部屋へ足を運び、おいしい緑茶を飲みに行きました。

クラス分け試験

 オーストラリアでは、数多くの出会いがありました。クラスで、台湾や韓国、ドイツの人たちに出会いましたし、ボンド大学のおもしろい先生方との出会いもありました。このほかにも、まだたくさんの出会いがありました。クラスでは、お互いに慣れない英語でコミュニケーションをとり、お互いの気持ちを伝え合いました。今でも、彼らとメールのやりとりをしています。
 その数々の出会いの中で一番印象的な出会いは、やはりホストファミリーのBarbaraさんでした。彼女は、リスニングもスピーキングもできない僕を、いつも励ましてくれて、本当に温かく接してくれました。この人と出会わなければ、最初の不安は消えなかったと思いますし、ホームステイというものがこれほど楽しいものだと思いもしなかったでしょう。彼女は、僕に合わせてゆっくり話をしてくれましたし、僕が話すときはテレビの音量を下げて聞いてくれるなど、本当によく気を使ってくれたので、コミュニケーションをとるのに抵抗はありませんでした。ですが最初は、僕の英語がカタカナ英語のためなかなか聞き取ってもらえませんでした。また、彼女の話を理解するのに時間がかかってしまい、つらくなったときもありましたけど、それでも逃げずに一生懸命に聞いて話そうと努力をしました。そのせいかもしれませんが、最後には話を聞くのもそれほど苦労せず、発音もなかなかよくなってきたみたいで、向こうにも自分の言いたいことが伝わっているみたいで、会話をするのがますます楽しくなりました。

 研修を終えて振り返ってみると、楽しいこともつらかったこともひっくるめて、よい経験となりました。単語だけならべるだけでも、気持ちは伝わるということがこの研修から学んだことでした。

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