村本美央さん 平成7年3月卒業の金沢女子大第5期生

紹介者 木梨 由利

 学生時代、「文学少女」という呼び名がぴったりだった村本さん。卒業論文(「ジェーン・オースティンと結婚」)は、400字詰め原稿用紙に換算すれば、150枚は超えるという力作でした。執筆のために、6編の長編小説、書簡集や伝記数冊を原書で読破するなど、読書が楽しくて楽しくて、就職活動は二の次、という風に見受けられましたが、その後司書の資格を取得され、今は小学校の図書館にお勤めです。毎日忙しく活動されている村本さんに、資格の取り方、お仕事の内容などについて書いていただきました。

司書として多忙な日々

村本 美央

hspace="5" vspace="2" width="300" height="240"> 「先生(私は教員ではないのですが、学校に勤務しているとこう呼ばれるのです)!みんな図書館の前で待ってるよ。」朝の開館を待つ子どもたちが、図書館の入り口に見えます。今日も一日が始まるぞ!と自分に気合を入れて図書館に入ります。

 
大学を卒業後、岩手県の大学で司書講習を修了し、司書の資格を取得しました。なぜ岩手県?と思われるかもしれませんが、願書提出に間に合ったのが岩手県と沖縄県の大学しかなかったのです。暑さに弱い私は、岩手県を選んだと言う訳です。この時親しくなった人の中には、福岡や長崎から来ている人もいました。この他にも司書講習を行っている大学はあるので、興味のある人は調べて見てください。7月から9月の2ヶ月間、司書資格に必要な科目をみっちり受講しました。どれ一つとして単位を落とす訳にはいかないので、午後の授業が終わるとへとへとでした。私のように大学を卒業後、司書になりたいと思い立ち受講しにきた人や、異動で公共図書館勤務になったため司書資格を取りに来た人(公務員にはよくあることのようです。)様々な人と出会うことができました。

 今年、松任市の学校図書館司書として採用され7年目を迎えました。昨年度は初めての異動も経験しました。学校図書館では、司書は一人配置なので、新刊書の発注から受け入れ、お便りの作成、貸出・返却業務、予約やリクエストの受付・処理、調べ学習の資料準備などなど毎日次から次へと舞い込んでくる仕事を一人でこなさなければなりません。6月には、本により親しんでもらうため、学校行事として読書週間をもうけ、児童会委員会を中心に図書クイズや絵本の読み聞かせなどいろいろな取り組みを行うので、今はその準備に追われています。家に帰ると、今日はこれだけは読むぞと持って帰った本(図書館に入れる児童書です。子どもたちは必ず「この本面白い?どんな話?」と訊いてきます。なので、図書館に入れる本には目を通すようにしています。最近、自分の好きなミステリーなどは読んでいないような…。)を数冊読む日々。日々の仕事に追われているだけではだめだと思い、心理学を通信教育で再度勉強したりしています。図書館には、本を読むためにやってくる子ばかりではありません。自分の居場所を求め、話しを聞いて欲しくてやってくる子も多いので、そんな子どもたちが安心して居られる場所でありたいと思っています。(テキストや本を持ったまま眠っていたりということもよくあります。)そんな目まぐるしい日々ですが、子どもたちの「この本、面白かった!」「○○についてわかったよ!」などの言葉と笑顔に支えられ、明日もがんばろうと思えるのかもしれません。

 今の「司書」としての道を選ぶまでには、いろいろ悩み、道草をしたりもしました。それも良い経験だったと思います。というのは、大学卒業後、しばらくしてアルバイトを始めました。アルバイト先は保育園です。そこで一緒に走り回っていてちびっこたちは今、小学6年生です。司書として配置された小学校で再会したときには、驚きましたが、彼らの成長を身近で感じることができうれしかったです。近頃よく思います。人との出会いは本当に大切であると。自分が何になりたいのか、どんな仕事が向いているのか悩んでいる人、じっくり考えてください。道草や遠回りもなかなか楽しいですよ。いろいろな経験・出会いは、きっとあなたの心をより豊かにし、これからのあなたの財産になります。

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