#2 The city of Exeter

北 洵子

Exeter Cathedral
 「エクセターには行ったことはないけれど、とてもきれいな街って聞いてるよ。」
 留学が決定した際、イギリス人の友達に言われた言葉。エクセターに到着するその日まで、私はエクセターという街を頭の中で思い描いてきました。

 私が最初に感じたこと、それは『丘のある街』ということ。私の寮はちょうど丘のふもとにあるため、どこへ行くにも坂を上らなければなりませんが、その坂を上りきった時に見える、遠くの丘の景色が私は大好きです。昼間は空の青・丘の緑・住宅屋根の茶色が見事に調和し、夜は白とオレンジの街灯が星のように浮きあがって見えます。もちろん、パチンコ屋のネオンもゴルフ場の照明もここにはありません。空にはただひたすら月と星が輝いているのです。

 エクセターの観光スポットといえば、街のシンボル・エクセター大聖堂。ゴシック様式の荘厳なたたずまいを見せるこの大聖堂は、850年以上もの歴史があり、外装の彫刻は実に繊細華美。内部には、回廊に沿っていくつかのチャペル(礼拝堂)とそのチャペルを守る聖者の像が安置されています。ほとんどの礼拝堂は平均して約3畳。でも『ここだけ異様に広いなぁ〜』と思う場所がありました。そこは2人の司教 Bishop が眠る場所。そこでは絶対に会話は禁止。靴の音さえも抑えるのに必死でした。

 今まで私はキリスト教に関しては全くの無知で、『大聖堂』も『教会堂』も『礼拝堂』もすべて『教会』という概念で捉えていました。でもここに来てわかったのは、これらの『堂』は別々の役目を果たしているということ。たとえば、司教が教えを説く場所を Cathedra(法座)といい、その法座を内部に備える聖堂のことを Cathedral(大聖堂)と呼ぶのだということです。

 エクセターの変遷を見守ってきたこの大聖堂。美術も歴史も堪能できる、とても素敵な場所だと思います。

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