英語科教育法I, II

川畑 松晴


 将来中学校や高校の英語教師を目指す学生のための必修科目です。以前は1科目で4単位だったのですが、昨年度から文部科学省の意向を受けて、2科目8単位となり火曜日と水曜日にI,IIとして開講しています。2科目となったお蔭で、扱う範囲も広く、またより深く諸課題を追求することができるようになり、担当者としてはとても嬉しく思っております。

 「わが国で英語教育をする意義」、そもそも「現代社会における英語の役割」とは、「母語習得と第二言語の習得の違い」は何か、「外国語教授法の史的変遷」等の大きなテーマから始まり、より具体的な「4技能(listening, speaking, reading, writing)の指導法」、「コミュニケーション能力養成のための研究」へと進みます。もちろん、「学習指導要領の研究」や「学習指導案の作成」も重要な課題です。さらに、金沢市内の学校や公開講座等の訪問見学をする場合もあります。昨年は田上小学校で、その前は北陸学院附属小学校、市立南小立野小学校で小学生の英語活動を見せていただきました。今年は金沢市が教育特区として「小・中一貫英語教育」に取組みます。小学校での英語活動/英語教育もこの授業の大きな関心事です。

 そして、忘れてはならないのが、4年次の教育実習に向けての研究です。実際の中学校の教科書を用いての教材研究と指導案の作成、そして15分間の授業をしてもらいます。これが英語科教育法1で前・後期1回ずつ行う「マイクロテーチング」です。生徒役の仲間たちの盛り上げ・協力も大切です。ビデオ撮りを必ずするので、あとで自分自身を観察するのも大きな刺激となるようです。


align="right" hspace="0" width="250" height="190">受講者の声

3年 山谷 智佳

 私は今、英語教育に大変興味があります。正直なところ、私は英語がそんなに好きと言うわけではありません。かつて私は、「英語」に強い憧れを抱いた時期がありました。ところがいつしか、英語が私にとって大きな壁となっていました。

 なぜ、大きな壁となってしまったのか。私のような思いをした人は少なくはないと思います。私は、これから英語を学ぼうとする、または、今現在学んでいる全ての人にとって、「英語」が大きな壁とならないように教えることができたらいいなと思っています。この授業には大きな期待を抱いています。何を(WHAT)・どのように(HOW)教えると、一番理解しやすいか、教わる側の立場にもなってクラスのみんなと一緒に考えて行きたいと思います。

3年 高木景子

 授業では小・中・高の英語教育のあり方について学んだり、マイクロティーチングという皆の前で模擬授業をする時間もあります。私は人前で話すという経験はあまりありませんが、マイクロティーチングが楽しみです。そこでいろいろな経験をして、4年次の母校実習では自分で納得できるよう頑張りたいと思っています。

3年 樫田 昇

 英語教師として最も大切な要素を一つ挙げよと問われたら、私は「自分の生徒以上に英語を学ぶ姿勢を持つこと」と答えたい。言語は生きていて、変化をし続けています。また、外国語学習の目的も時代と共に変化します。したがって、教師も当然それに対応して成長しなければなりません。英語の「今」の在り方を理解し、英語の「新しい」教え方を見つける。子ども達の未来のために、この授業でしっかりと学びたいと思っています。

「今」の在り方を理解し、英語の「新しい」教え方を見つける。子ども達の未来のために、この授業でしっかりと学びたいと思っています。

3年 菊地孝義

 “As language develops, the teacher must progress as well.” これは『ふう狂教師(Crazy English)』というドキュメンタリー映画で有名な、中国を講演行脚する英語教師・李陽(リーヤン)の言葉であるが、英語教育に携る人々にとって肝に銘ずべき意味を持つ。文明の発達と共に急激に世界に普及した英語はすでに’lingua franca’として認知されている。その英語を外国語として教え学ぶことの意味が、英語圏の文化人々との交流だけでなく、世界各地の様々に異なる文化や人々の理解という側面を持ち始めている今、英語習得の「光」と「影」も考えながらよりよい英語教育を模索するこの『英語科教育法』の授業の意義は大きい。

 1年間の英国留学(エクセター大学)から帰国したばかりの彼は英語でもコメントを寄せてくれました。

 Education is both a key indicator and an important
facilitator of development, and now there is a growing tendency
to emphasize the importance of teaching English as a part of
school education in Japan. This course is designed both to deepen
and broaden your knowledge about teaching English in the present
and/or past. Throughout the term you will have many
opportunities to understand the institutions of education in Japan
with other students. While you will be expected to take an active
role in the classroom, the atmosphere in the class will be
relaxed and cooperative. We will welcome you and we hope you
will discover that engineering an education for children, especially
through teaching English, is your own “vocation” in life.

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