21世紀の意味

小原 金平

 先日約20光年先の宇宙に地球に似た惑星が発見された。温度も0度から40度と地球に近い。そこには何らかの生命体が存在するのだろうか、もしそうなら地球のような文明は存在するのだろうか。今まで地球にメッセージが届いていないことから考えると、地球文明のレベルにはないだろうと推測できる。しかし、これからは観測技術がさらに高まるので地球のような星がもっと他に見つかることは間違いない。

 それよりも我々の地球文明は大丈夫だろうか?21世紀に入りしばらく経つが、以前からの紛争・戦争の問題はともかく、未経験の地球環境問題がいくつか大きく深刻な形で浮かび上がって来た。こういう地球大の問題に取り組み、解決するには、20世紀の考え方・価値観を基本にしていてはだめであると言われる。産業革命以来、ひたすら欲望を追求してきた人類にとって、今まで頼りにしてきたものを急に捨てることができるかどうかは疑問だ。しかし、これは生き延びようと望むなら避けることのできない試練である。

 直面している問題としてまず思いつくのは、地球温暖化、人口問題、そしてエネルギー資源・食料問題だ。その深刻さを実感として理解するのは難しい。地球規模なので我々の想像を越える部分がある。たとえば温暖化は地域により洪水も引き起こすし、旱魃ももたらす。今朝の新聞報道では、世界自然保護基金(WWF)が、今後5年間が地球温暖化防止の最後の機会だと発表した、という。各国政府が決断を迫られているのは明らかだ。

 地球はどれくらいの人口を支えることができるのだろうか?現在既に貧困・飢餓が現実問題である地域は多い。世界の人口は20世紀に約15億から60億に増加した。仮にこのペースが続いたとすると、2050年には100億を越えるかもしれない。ある計算によれば、このままだと2千数百年先には世界人口と地球の重さが等しくなるという。エネルギー、食料問題の懸念は言うまでもないが、重くて自転速度が落ちはしまいかと心配になる。さらに百年先には、地球人口は今まで地球に生まれ死んでいった人の合計数を越える?まあ、そんなことはないが、一瞬本当かと思うほどである。

 これからの世代を担う若者はもとより、各自がそれぞれの生活の中で何ができるかを真剣に考えるべき時である。

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