面倒なメドーナとは?

小原 金平

 先日海外研究出張の機会に恵まれ、シンガポールを訪れました。4泊6日(機内一泊)というスケジュールでした。シンガポールは淡路島くらいの島国で、面積が東京23区とほぼ同じで人口が約420万です。日本からは直行便で約7時間かかり、意外に遠いという気がしました。よく知られているように、シンガポールは多民族国家で規則、罰金制度が厳しく、清潔な国です。ごみのポイ捨ては最高で約7万円、屋内は禁煙、屋外でも指定場所以外だと罰金だと言います。気候は熱帯で年中高温多湿らしい。日本の真夏みたいです。

 ことばは英語の他に3ヶ国語が公用語ですが、英語が中心です。しかし、どこでも英語が通じるわけではなく、一度入った中華レストランでは全く英語が通じなくてfishという言葉も理解してもらえませんでした。宗教も、仏教、イスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教など多いです。地下鉄に乗ってなんとなく乗客の人々を見てみると、いろいろな服装、顔つきの人たちでまさに多民族国家という感じがしました。ある日のシンガポール大学での昼食時のことです。学生食堂は中華料理、インド料理、マレーシア料理などコーナーごとに列ができ、混雑していました。並ばなくてもいいところはないかと見ると、ありました! 列のできていないコーナーへ行くとイスラム料理でした。ライスにカレーと野菜の煮たようなものをかけたとてもおいしいランチでした。日本食コーナーもありましたが、値段が少々高めで人気はいまいちの様子でした。

 話されている英語は、シンガポール英語として独自の発達を遂げていますが、さすがにイギリス英語やアメリカ英語とは違った発音で慣れるのに大変です。とても短期間では慣れるのは無理です。一度チャイナタウンを歩いた時に、近くにトイレがないかと尋ねるために店に入りました。すると店員に「メドーナ」と言われました。(面倒とは思いましたが)何度聞いても同じ答えで理解できません。「ミスタードーナッツ」が訛ったのかなとも思いましたが、それは外国にあるはずがありません。実は「マクドナルド」だったのです。

 チャイナタウンは、「都市再開発」の勢いで独特の生活臭がなくなり、一昔前とは雰囲気が違ってしまったそうです。八百屋さんに入って見ると、珍しいものがいろいろありました。

 大きな乾燥きのこ、魚の骨や植物の根のようなものなど、時間が許せばじっくり見たいものでした。タツノオトシゴ(海鳥と漢字で書いてありましたから多分間違いないでしょう)の乾燥したものも売られていました。高層アパートの窓からはあちこち洗濯物が突き出ていたので驚きました(写真)。

 市民の交通は地下鉄でしょうか。とてもきれいで地下街にはごみも落ちていません。切符は1ドルのディポジットを余分に払って買いますが、降りたときに払い戻して貰えます。切符はプラスチックカードのようなしっかりとしたもので再利用できそうです。切符がゴミとして散らかるのを防ぐ知恵だと納得。というわけで、シンガポールは、いつか観光で再度訪れて見たいところになりました。

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