『おくのほそ道 芭蕉が歩いた北陸』

●目次●

序章 いざ、加賀の国へ(山下久夫)
【市振】謎の遊女との出会い(柳澤良一)
  -一家に遊女も寝たり萩と月-
【那古の浦】加賀入り目前、されど心揺れて……(山下久夫)
  -わせの香や分入右は有磯海-
【倶利伽羅峠】省略された金沢滞在の記録(柳澤良一)
  -しぐれねば又松風の只おかず-
【願念寺】一笑の御魂よ、何処に!(山下久夫)
  -塚も動け我泣声は秋の風-
【卯辰山麓】追善の句会で加賀蕉門に(秋山稔)
  -うらやまし浮世の北のやま桜-
【片町】宗匠を迎え、もてなしも洗練(水洞幸夫)
  -十銭を得て芹売の帰りけり-
【浅野川河畔】風雅にかける師弟の熱意(蔀際子)
  -焼にけりされども花はちりすまし-
【犀川河畔】一泉松源庵から野田山へ(寺田智美)
  -秋涼し手毎にむけや瓜茄子-
【宮ノ越】旅の達人・宗祇にあこがれ(田邊正彰)
  -小鯛さす柳涼しや海士がつま-
【金沢】金沢俳諧に栄えあれ!(山下久夫)
  -あかあかと日は難面もあきの風-
【多太神社】芭蕉の慟哭・実盛の亡霊(寺田達也)
  -むざんやな甲の下のきりぎりす-
【北国街道】芭蕉を迎えた俳人たち(秋山稔)
  -ぬれて行や人もおかしき雨の萩-
【山中温泉】「不易流行」の真髄語る(水洞幸夫)
  -山中や菊は手折らじ湯のにほひ-
【医王寺】曾良との隻鳬の別れ(蔀際子)
  -今日よりや書付消さん笠の露-
【那谷寺】現世の観音浄土で魂を洗う(寺田智美)
  -石山の石より白し秋の風-
【小松天満宮】芭蕉と能順の間に確執はあったのか(柳澤良一)
  -秋風は薄うちしく夕べかな-
【大聖寺】一夜の隔千里に同じ(秋山稔)
  -庭掃て出ばや寺に散柳-
【汐越の松】俳諧師芭蕉の面目(山下久夫)
  -此一首にて数景尽たり-
【松岡】北枝と別れ、新たな旅を始める(水洞幸夫)
  -物書て扇引さく余波哉-
【福井】浮世離れした隠者夫妻への共感(蔀際子)
  -名月の見所問ん旅寝せむ-
【越前路】等栽と歌枕の道行の旅(寺田達也)
  -中山や越路も月はまた命-
【気比】中秋の名月を遮った北陸の雨(寺田智美)
  -名月や北国日和定なき-
【色ヶ浜】北陸行脚のフィナーレ(山下久夫)
  -寂しさや須磨にかちたる浜の秋-

Comments are closed.