学長

あきやま みのる

秋山 稔教授

金沢の「土地の物語」を掘り下げる

専門は日本近代文学。金沢出身の作家泉鏡花に取りつかれ、都立高校の教員から学究の道へ入った。作品の舞台となった地域別の選集『新編 泉鏡花集』 の編集に携わり、「金沢」編二冊と「北陸」編一冊を担当した。それでも自身は、「鏡花は、一筋縄ではわからない。だからこそ惹かれる。 他界から人間を見る面白さがある」と話す。

金沢に移り住んで20年余り、自然主義を唱えた同じ金沢出身の徳田秋声にも研究の幅を広げ、金沢を舞台にした秋声の作品集をまとめている。「 自分の居場所を探す人々を描き続けた秋声の文学には人間そのものの不思議に迫る魅力がある」という。 他界の不思議を描いた鏡花と人間の不思議を描いた秋声をセットにして、金沢の「土地の物語」を掘り下げたいと意気込んでいる。

裏町めぐり、歴史の道を歩くのが趣味。ペットのカニ三匹と戯れて、余暇を過ごすこともある。石川県文芸協会理事長。泉鏡花記念館館長。千葉県出身。 慶應義塾大学(文学修士)。